私が「LA LA LAND」のラストを好きな理由
私の大好きな映画のひとつである「LA LA LAND」
1回目は映画館で、2回目はさっきAmazon primeで観た。
私はこれを観ると、もうボロボロ泣いちゃう。
女優を目指すヒロインとジャズのお店を持つことを夢見るピアニストがそれぞれ夢を追いかけるお話なんだけど、結末から言うと2人は結ばれない。
でも私はこのラストが大好きだ。
過去に何人かの人と付き合った経験のある人なら共感できるところがあるのではないだろうか。
「結婚はしなかったけれど、その人がいなければ、今の私はなかった」って人。
「最終的には別れてしまったけど、自分の人生を作るのに必要不可欠だった」って人。
もっと言えば「別れてしまったけど、あの人がいたからこそ夢を叶えることができた」って人。
決していい思い出ばかりじゃないけど、振り返ってみた時に「あの存在は必要だったなー」と思う。
ロマンティックに言えば、運命の人。
でも私は、必ずしも「運命の人」と死ぬまで付き添う必要はないと思ってる。
別れたってことは、もうお互いの存在が必要なくなったってことでしょう。
人生で、運命の2人が、お互い必要な時に、必要な関わりができた。それだけで十分ロマンティックだと思う。
この映画のラストについて、よく見かけるのが「夢を掴む代わりに恋を諦めた」という解釈。
個人的な意見として、2人はどちらかが夢を諦めて一緒にいても、別れてたと思う。
というか、「遠距離になると別れる」「仕事が忙しくなって連絡が取れなくなったり、会えなくなると別れる」というのが全く理解できないので。
遠距離だろうが、夢に邁進してようが、連絡を取らなかろうが、付き合いが続く時は続く。
同棲して、毎日一緒にいて、たくさん話してようが、夢を諦めようが、別れる時は別れる。
まあ色々きっかけはあるだろうけど、夢云々じゃなくて最終的には単にご縁がなかっただけかと。(身も蓋もない?)
でもいいじゃん!
お互いの人生の夢を叶える為に「運命の人」と必要な時に出会って、とても重要な役割を果たしたんだから!こんな素敵なことってある!?
そりゃ切なくて、観ていたって泣いちゃうけど。
でもまあ別れたってことは、もうお互いの役目は終わってるんだよね。
セブだってミアがいたから夢を叶えられたんだろうし。描かれてないだけで、セブにも新しい彼女がいたかもしれない。
でも現パートナーには内緒の美しい思い出として、こっそり宝石箱にでも詰めておきたいよね。
決して上書き保存はできない存在。だから現パートナーは全くの別物として大事にしたらいいじゃない。
この映画を観ると、今の自分を作りあげた人を思い出して、その出会いに感謝したくなる。その人と出会った自分の人生を愛おしく思う。だから私はこのラストが好き。
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