ヤバい経済学〜悪ガキ教授が世の裏側を探索する
「経済学は答えを出すための道具は素晴らしくよくそろった学問だが、面白い質問が深刻に不足している。」
銃とプール、危ないにはどっち?
教師は教え子の成績を改ざんする?
力士の八百長やドラッグの販売組織の経営体制を分析してみたり、差別意識をクイズ番組から発見したりと、何やら楽しそうな話題を経済学者が独自の視点で論じる。
よくもまあこんなにデータが集められたものだと思う。
ちきりん好きな人はこの人のことも好きだと思う。私は好きです。
社会のちょっとした(ある人にとっては重大な)疑問の答えをデータで発見できるというのはなんとも痛快。
こちらの方が経済学者というだけあって、なかなか手に入りづらそうなデータを駆使している感がある。
発見内容が面白いのはちきりんかもしれないけど。
とはいえ、なによりも面白いのは問いそのものかな。いろいろとあーだこーだ言いたくなる。「そうか、そこから答えを見つけるのね」と言いたくなる手腕でデータを読み解く過程も面白い。ミステリーは現実社会が舞台の方が面白いのだ。
- 作者: スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー,望月衛
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2007/04/27
- メディア: 単行本
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