山羊座10度

ノンフィクション中心の読書好き

「マーケット感覚を身につけよう」

 

おちゃらけ社会派ブロガーちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」を読みました。

マーケット感覚とは「人が価値をおくものを見出す力」のこと。その力がこれからの時代に必要になってくるよー、「市場」で磨いていきましょうねーという話。市場主義的なちきりんさんらしい内容です。

 

「価値」を考えるためにはコトラーの「全ての事業はサービス業である」という言葉を思い出すとわかりやすいと思う。(確かコトラーだったと思うんだけど)

例えば、メルセデスベンツは車を売っているのではなく、「高級な車を持っている自分」を味わえる権利を売っている。「滑らかな走り心地」とか言うこともできるかもしれない。(例に出しといてなんだけど、あんまりメルセデスベンツに詳しくないんでなんとも笑)

ものやサービスを売り買いしているように見えて、実際は何を買ってるのか、何を売っているのかというものがわかるようになろう!という話です。

 

例が豊富でとてもわかりやすく、大学生や社会人1、2年目のmoshiだったら、こんな社会は楽しそう!とワクワクしながら読んでたと思う。が、しかし、マーケットとはその名の通り、「市場」である。自分の持っているものの需要を考えて、磨いて売る。確かにサービスの質は良くなるんだろうけど、競争に疲れた身としてはもっとのんべんだらりと過ごしたいなーとも思う(笑)

 

でもそんなのは通用しないんだろうなーというのはよくわかる。マーケット感覚は必要。マーケット感覚の磨き方についても書いてあるけど、そうだよねーと頷きながら読みました。

あーでも磨かなくていいなら磨きたくない(笑)でもそれじゃあ淘汰されちゃう。結局「何があっても大丈夫と思える自分」になることが最強なんだけど、その中にはこの「マーケット感覚を持つ」ということも含まれるのでしょう。

子どもには是非身につけて欲しい感覚です。でも親がこれじゃダメだろうな笑